ぼくらのあした
第一日
高校に入った。

小さい頃からやっていたテニススクールの仲間2人と、まぁそこそこと言える学区2番目の学校に。

俺達の5つ位年上の人がなんだか問題を起こしたらしく、廃部となっていた硬式テニス部の復興を要求し、硬式テニス部部長に俺がなって1年。

部員は、俺達2年が7人、1年が5人と、充実してきていた。


「悠斗」


名前を呼ばれて振り返る。

予想通りの黒縁眼鏡がこちらを見ていた。

名前は前澤慎。

俺と部活を興した1人。

小中学校も一緒だった、いわゆる親友という奴だ。


「よぉ、今日は委員会じゃ無かったのか?」

「代わって貰った。明日から試合だと言うのに、今日調整出来ないのはツラいからな」

「そりゃそうだよな」
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