きらきら
 
 
 
「う゛ーん…う゛ーん…
 
 
後、もう少し、
後もう少し…ッ」
 
 
その時、一瞬大きくグラリと揺れた。
 
 
 
まさか……
 
「きゃア…ッ」
 
 
 
――ガッシャーン
バタバタ…どったんッ 
 
 
 
 
「おいっ!大丈夫か?!」
 
 
私はそんな声を微かに聞いた後、背中に強い痛みを感じつつ意識を手放した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
――――――――…
 
 
 
 
夢を見た。
 
 
誰かが優しく私をおぶってくれた夢。
 
顔は見えなかったけど、
ふわっと香水のにおいがした。
 
 
 
 
その背中は温かく、
なんだか安心することができた。
 
 
 
 
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