きらきら
 
 
 
それは確か、よく晴れて雲ひとつない澄んだ青空が広がっていた夏休み。部活があった真夏日だった。
 
 
 
「はあ…今日も暑いねぇ」
 
 
「本当に…勘弁してよおー!体が溶けちゃいそうだよ」
 
 
 
そんなことを明美と話ながらお弁当を食べて休憩していた。
 
 
 
 
「窓の方行かん?少しは風来るかなあ…」
 
 
明美がふとそんなことを言ったので、私も行くことにした。
 
 
窓に近づくと、生温い風と共に潮の香りがつんと鼻についた。
 
「ん〜っ!ここはやっぱり景色がいいね…向こうに海見える。行きたいな〜」
 
 
明美はうちわをパタパタさせながら呟いた。
 
 
「うん…そうだね」
 
 
 
今年は夏休み入って海行ったなかったなあ…。それにこんなにじっくりと外を眺めることなんてなかった…
 
 
心がすっとリフレッシュした感じがする。
 
 
 
うん、いいかも。
少しここ気に入ったっ!
 
 
 
 
「にしても、見てよ明美。サッカー部めちゃ頑張ってるよ…こんなに暑いのに」
 
 
「うん、尊敬するよ…」
 
 
 
何気無くサッカー部の人達が走り回ってボールを蹴っている姿を見ていた。
 
 
 
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