きらきら
 
 
「ねぇ、もしかしてアレって霧島(きりしま)くんじゃない?」
 
 
突然、明美がキラキラとした目で呟いた。
 
 
 
きりしま…?
 
 
 
「誰それ?明美の知り合い…??」
 
 
「えっ、未央霧島くん知らないの?」
 
 
明美は目を見開いて、それって冗談?とでも言いたそうな顔した。
 
「知らないけど…?」
 
 
「未央がこういう話にうといのは知っとったけど、まさかここまで酷いとは……」
 
 
はあ…と明美は溜め息をついた。
 
呆れた顔して。
 
 
その発言にムッとした私は、『知らないものはしょうがないじゃん』と呟いた。
 
 
 
「霧島くんを知らないここの学校の女子なんて、未央くらいだよ…」
 
 
と始まって、"霧島くん"とやらについて話始めた。
 
 
 
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