きらきら
 
 
 
――ガラッ
 
 
 
誰もいない図書室に、扉を開ける音だけ響きわたった。その静けさは、少し不気味に感じた。
 
窓が閉まりきったままだったからか、少し濁った空気を吸い込んだ。
 
 
 
ここで1時間、本の整理整頓…
 
 
誰もあんまり利用しないのに、やる意味あるのかな?
 
 
 
「はあ―…
 
 
しょうがない…
パンプキンプリンのために頑張ろう」
 
 
 
大きな溜め息をつき、独り言をボソッと呟き仕事に取り掛かかった。
 
 
 
 
 
 * * *
 
 
 
 
う゛ーん…
 
と、届かんっ!
後ほんの少しなのにっ!!
 
 
 
私の今の状態はというと、
ぐらぐら危ない脚立の上。
 
 
私は背が152センチとかなり低いせいか、なかなか届かない。
 
 
 
 
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