Sweet☆プリンセス

夏の秘密

――― ピピッ ピピッ。


「38,2℃ね」


「ゴホッ ゴホッ」


「昨日はまおちゃんと花火大会に行って、熱出すって…… 昨日は何していたの」


うるせー。
頭がズキズキしやがる。


昨日は、よかったな。
あの後はまおの家の前まで手を繋ぎっぱなしだったもんな。


そんな事を考えながら風呂に入って寝て起きたら。


「夏風邪ね」


マジ最悪。


「樹、父さんと母さんは仕事行くけど大丈夫か?」



勝手に行ってくれ。 頼むから静かにしてくれよ。
頭が痛いんだからよ。



「昼休みには様子見に来るからね」


遠くで母さんの声が聞こえたけど。
シカト…… と、言うことで。


父さんと母さんが仕事に行ったのか、部屋が一気に静かになった。


枕元に置いてある携帯の受信ボックスを開いた。


『今日は花火大会に連れていってくれて、ありがとね。
夏休みの宿題、頑張ってね!

夏風邪には要注意!!だからね』


夏風邪に注意ねー。


パチンッと携帯を閉じて元の場所に戻した。



「もう、引いたっつーのッッ!」






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