Sweet☆プリンセス
「そうなの? …… もしかして、あたしが分からない所にあるとか?」


まだ諦めないのかよ。 いい加減に諦めろって。


「もしかして“ベットの下”とか? 定番だもんね!」


いつから“ベットの下”が定番になったんだよ。


もう、勝手にしてくれ。 俺には手が負えない……。

そっとベットから立ち上がった。


「ベットみてもいいの!」


「勝手にしてくれ」


そうキラキラした目で、俺を見るな。
お前の期待を裏切っている気分だ。

まあ、裏切っているんだろうけどな。


今度は勉強机のイスに腰掛け、クルッと回してベットの方に体を向けた。


「無いよー」


「当たり前だ!」


枕を退かしたり、人がせっかくきちんと引いたシーツと布団を退かしたり……。


お前は俺の部屋を汚しに来たんかよッ!

こっちはわざわざまおが居るからって、片付けたのによ。



「いっくんマンガ借りる」



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