Sweet☆プリンセス
放っていたら、ん? イヤーな、音だ。

振り返らなくても俺の背中で何が起こっているのか想像出来る俺って…… 相当スゴいんじゃね?


このまま放っておくか?

でも、振り返らない訳にはいかないよな?

俺は恐る恐る振り返ってみた。


…………。


「はぁー」


どうしてこいつはこうも無防備なんだろうか。

ここが一体どこだが分かってんのか?


「まおー、起きろー」


「スースー」


「まおー」


「スースー」


ダメだこりゃ。 これはもう起きそうに無いな。

ったく、寝るなら布団くらい掛けて寝ろよ。 じゃなきゃカゼ引くだろ?


さっきまおがぐしゃぐしゃにした布団を腹の辺りにだけ掛けてやった。


手が掛かる…… とはまさにこの事だ。 気持ち良さそうに寝やがって。


まおの長く伸びた髪にそっと指を絡めた。



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