Sweet☆プリンセス
部屋に戻って、コードを繋いだ。 まおから少し離して、スイッチオン。


父さん、暑いだろうな。
母さんはクーラー好きじゃないみたいだし…… 暑くて起きるのが目に見える。


首振りにして、一応まお全体に当たるようにしてやったが……。


「気持ち良さそうに寝るなよ……」


何なんだよ、この顔。 もうしっかり夢の中って顔するなっっ。
人の枕にしっかり頭を沈めて、ベットを占領しやがって。


「バカまお」


耳元で小さく呟く。


「スースー」


寝息しか聞こえねーし。 ちょっとは反応して欲しい物なんだけどな。


「勉強しよ……」


良く考えたら…… まおと二人っきりでこんなに長く一緒にいるって。
……… たぶん、久し振りだよな。


いつも誰かいるし。
愛川や陽太やら…… 父さん、母さん。


まおは寝ているが……。

今の状態を楽しむか。


「スースー」


顔にでも、落書きしてやろうか?



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