Sweet☆プリンセス
「あっ! ドライヤー、あったんだ」


気付かなかったのかよ…… まあ、まおだからな。

しょうがないだろう。


「ほら、乾かしてやるから座れ」


俺はベットの上に、床にまお。

グイーンとスイッチオン。


女の髪なんて乾かした事無いから、どうやったら良いんだ?

近付け過ぎると、熱いよな? でも、離しすぎると乾きずらいし…… 女って生き物は大変な生き物だ。

こういう時、男でよかった。


「熱くないか?」


「ぜーんぜん。 いっくん、上手だね」


ドライヤーに上手いに下手があるのか分からないが…… まおに褒められて悪い気はしない。


「……… そろそろ、いいか?」


髪を掬い上げるとほんのり香るシャンプーの匂い。 今だに思い出せないんだよな。 でも、確かに嗅いだことはある。


「いっくん、ありがとう。
いっくんもお風呂に入ってきなよ」


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