Sweet☆プリンセス
……………。


パチッと目覚めたら目の前にまお。


それも、チョー至近距離。

まおの長い髪が俺の頬に当たるくらいの近さだった。


「いっくーん、ご飯食べようよー」


「あー、はいはい」


ゆっくり体を起した。

もう10時になるんだな。

母さんと父さんは今日こそ仕事だな。


つーか。
昨日が二人揃って休みってとこがおかしいんだよ。 普段は忙しく仕事しているくせに。

あの二人がいたからまおとゆっくり過ごせなかったんた。


「いっくーん」


まおがいるんだな。


10時だから腹でも減っているのか?

それじゃあ、マジでガキじゃん。


「お腹減ったよー」


「はいはい」


ガキだガキ。
でも、可愛いから許してやるか。


「お腹減ったよー」


さっきからそればっかじゃん。
そんだけ減ってるなら先に食っとけば……。


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