Sweet☆プリンセス

星と月と花火の秘密

お前、何やってんだよ!
自分がやっている事を分かっているのか?


こっちなんて、心臓が爆発しそうなんだからな!



「ま、まお?」


「いっくんが遅いから連れていってあげる」


『連れていってあげる』じゃないから!


どーして、手なんて繋いでいるだ?


繋いでいる…… と、言うより。
……… 掴んでいる。


こう言った方が正しい。


俺がただ、引っ張られるって…… どーよ?
……… 納得しねー。



「急ぐなって!」


強くまおの手を握り返した。


どうも俺は、まおの背中を追いかけるのが嫌いらしい。


ゆっくり、力を弛めた。


ただ、手を重ねるのでは無く。
まおの指、一本一本に隙間無く手を重ねた。


別に、今日くらい…… いいよな?


知っているやつなんて誰一人といない、この空間。


まおと手を繋いでいるのを見ているのは、星と月と花火だけ……





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