CRY

「ゆーずーゆー?」

「!!!?」

「何さっきからぼーっとしてるん?」

そうだった。今日は毎週日曜日にゆーたとデートする日でその帰り道

「なんかあったんか?」

「ううん?何もない!」

「そっ?…でどうおもう?」

で?

もうあたしダメだ。
頭の中は明地君でいっぱいこんなんじゃゆーたがかわいそうだ…

とっとりあえず…

「い、いいんちゃう?」

「えっ?あっそっか…じゃあそうするわ‥」


なんだったんだろう…

ゆーたはなんだか悲しそうな顔をしていた

いつも繋いでる手は離れたままあたしの一歩前を歩く。

今まであまり気にしなかったゆーたの姿‥

だいたいいつも同じスタイルで今日は
黒いTシャツに
茶色いブラウス
そして迷彩のカーゴをうまく着こなして
短い髪をたてている。

学校の時とは全然違う
いつもよりもっとかっこいいゆーた。

「じゃあそうゆうことやからさ来週は遊ばれへんな」
そうゆう事って
どーゆーことーー?

「えっあっその…」

「じゃあな!寒いし風邪とか気をつけろよ!」

気付くとあたしの家の前まで着いていた。

「うん。ゆーたもね!」

「おう!じゃっ!」

「ばいばーい」

自転車にのって帰って行くゆーたの後ろ姿を見送った
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