支配者

教えられる真実

そんなモヤモヤな日々が過ぎ、一季節が過ぎた頃。

物でイジメられることはあっても、決して対人関係でイジメられることはなかった。

それどころか…。

クラスメート達はわたしを、可哀そうな人を見るような眼で見始めた。

どこか哀れみを帯びた視線を向けられては、心地悪い。

悪意のあるイジメなら分かりやすいんだけど…コレではまるで、わたしの方が悪いことをしている気分になる。

それとは打って変わって、アオイとの関係は深まるばかり。

最近では電話やメールが頻繁だし、二人きりで出掛けることも増えた。

アオイとは一緒にいて楽しいし、明るくなれる。

モヤモヤしている分の、反動だろうなぁ。
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