支配者
二人とも腰からサバイバルナイフを取り出し、切りかかってくる。

ひょいひょいっとかわし、四人目のナイフの刃を、ピースの指の形で掴んだ。

「なっ…!」

そのまま指を曲げると、四人目の手からナイフの柄が放された。

わたしは指を伸ばして刃を浮かせ、そして柄を持った。

そのまま四人目の懐に入り、腹に肘鉄を入れた。

「ぐはぁ!」

そしてナイフの柄で横っ面を叩くと、四人目の体が横に吹っ飛んだ。

五人目は呆然としているところを、心臓の上目がけて柄を打ち落とした。

「がっ…!」

そのまま五人目は崩れ落ちた。

< 31 / 52 >

この作品をシェア

pagetop