支配者
締め括り
微笑ましいわたしとアオイの様子を、遠くから見つめている二人の影がある。

「―やれやれ。微笑ましいですね」

「恥ずかしいぞ、私は。…ったく、こうなるなら、なりたいって言えばいいものの」

ソウマとマカだった。

「…それで、どうします? マカ」

「はぁ…」

マカは深く息を吐いた後、背後に鋭い視線を向けた。

「ハズミ、マミヤ」

木の影から、二人の青年が出てきた。

「はいはい」

「何のようだ?」

明るくはしゃいだハズミと、真面目で無表情のマミヤは正反対のタイプ。

―でもこの二人は、血族が使役する人間だったもの
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