支配者
「あの二人の監視を頼む。ヤバそうだったら、ソウマの店へ」

「分かったよ」

「ああ、任せろ」

そう言って、二人は再び影に溶けた。

「ヤレヤレ…。ルナが1番の悩み種になるとは、な」

「まっ、良いじゃないですか」

ソウマはわたし達を見て、微笑んだ。

「あんなに幸せそうに笑うルナさんを見たのは、久し振りですよ」

「…まあな」

マカは複雑な表情で言った。

「ああ、そうだ。ソウマ」

「はい」

「一族の主に話をつけといてくれ。近々、わたしの方から訪問すると」
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