ローソ
「仕方ねぇ…
お前ら、雄を病院連れていけ、女はどっかに埋めとけ。どーせ、その出血じゃあ時期死ぬ。」

龍がそう指示すると、さっきの金髪の人が「女が消えてる」と呟いた。

「はぁ!?わっけわかんねぇっもぉ!!ともかく、雄を病院連れていけ!!こいつら三人、俺がぶっころす!!」

不良たちは、雄を抱え走り出す。

「龍!!どーゆー事!?智ちゃんいゃだ!!」

チュッパチャップスをくわえた智ちゃんが、不良たちとこちらへ戻って来た。

そして、龍の肩をがっしり掴んだ。

「龍!!何で助けなかった!?何でだよ!?どーなってんの!?」

龍は、情けなさそうな顔をし、さっきの銃を手にとった。それを見た智ちゃんは、目を見開かせた。

「助けられる訳ねぇだろ?銃なんだからよぉ…」
< 37 / 52 >

この作品をシェア

pagetop