ローソ
「-っつー・・・何処だよここ」
頭を抱えながら皆が起き上がる。そこは、どこかの病院の病室だった。電気がチカチカと光り、今にも消えそうだった。
「えっ本当に変な事起こっちゃった・・・どうしよう・・・」
涙もろい繭はもう涙目だ。
変な事って、瞬間移動しただけ・・・。他に何か起こるのかな・・・そ、それは辞めてほしいなー・・・と思いながら繭をなだめる。
「おい、どーすんだよ!?元はとと言えばお前のせいだぞ!?郁也!!」
和弘が郁也の胸倉を掴んで睨みつける。
もう皆、いじめられるとかそう言う感情は捨てて、ただ生きたいと思っていた。
「しらねーよ!お前等がくんのがわりーんだろ?」
郁也が和弘を睨めつき。
こ・・・こんな事してる場合じゃ・・・
私は思い切って、繭から離れ二人の前に立った。
「今、そんな事している場合じゃないでしょ!?状況考えなさいよ!」
二人は普段静かな私に注意されびっくりしながら二人とも、謝りっこした。