水色の運命

女３人。
男３人。

向かい合わせに座っていて、合コンでもしているかのようだ。


｢これが俺の彼女｣

ケンがクミを指さしたら

｢指をさすな！｣

クミはケンの人差し指を叩き落とした。


｢これがアイで
こっちがノン｣

叩き落とされた指を
もう一度あげて
２人を指さした。


その指が
男の子２人のほうを向いて

｢こいつがアツシ。
それでこいつがユウキ｣

と紹介をした。


ノンがときめいた相手の名前は
ユウキ。


｢全員が同級生ってことなので、よろしくねぇ｣

軽い感じでケンは言ったが
みんなを和ませるためなんだろう。


ノンの視線は
もちろんユウキに向けられていた。

でも、人見知りをする
ノンは
なかなかユウキに話しかけられない。


｢彼女とかいるの？｣

ノンとは反対に
簡単に質問をしたのは
アイだった。


｢彼女いたら
週末に男だけで過ごさないでしょ｣

笑いながら答えたのは
笑うとかわいい
アツシだ。

３人の中では一番地味だけど
後の２人の服のセンスが飛び抜けていいから
地味に見えるだけ。


顔はかわいい系だ。