水色の運命
「彼氏いたら
今頃デートしてるよ」

アイは
上目づかいでアツシをみた。


なごみ始めた席で
ノンも何か喋らなきゃいけないと感じた。


「そんなこと言ったら
クミとケンは?」

そんな
突っ込むような言葉しか出てこなかった。


でも
ノンの言葉に誰よりも早い反応をしたのが
ユウキだ。


「ノンちゃんも彼氏いないの?」

「……。いるよ」

多分こうゆう場合は
"いない"と答えるべきなんだろう。


でもノンは、ウソだけはつきたくなかった。


「彼氏いるのに
週末を女の子だけで過ごす子がココにもいた」

ユウキは
タバコをくわえながら
口角を少し上げた。


同じ歳のわりに
ユウキは大人っぽい。


軽く笑う顔が
甘くていい。
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