水色の運命
テーブルの上の灰皿からほんの少し煙が出ている。

ケンが帰り際に消し忘れたタバコ。


「まったく!」

そう言いながら
クミは灰皿の中に水を入れた。


「邪魔させてごめんね」

そう言いながら
元々座っていた席に
もどった。


「むしろ感謝」

アイはアツシを気に入ったらしく
キラキラした顔になっていた。


「本当?
じゃあ、みんなでどっか遊びに行こうよ」

アイの言葉に
クミは喜びをみせた。


ただノンだけは
みんなとは違う気持ちでいた。


ユウキがあまりにも
タイプだったから
不安を感じていた。


深入りしたらハマってしまう。


拓人への愛情は薄れても
拓人への裏切りは心が痛む。


そんなノンのとなりで
クミとアイは
六人で遊ぶ計画を
夢中で立てていた。
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