水色の運命
暗い闇の中へだんだん入っていき
隣のユウキの顔が見えなくなった。


「すでに怖いよ」

まだ何も出てきていないのにノンは怖がった。


「平気!平気!」

そう言いながら
拓人はノンの手をにぎった。


手をにぎられることにプラスされ
あまりにもそれが自然だったことに
ノンはドキドキした。


生ぬるい風に
赤い光。

怖がらせようとして
不気味な人形が出てくるが意外と怖くない。



外の光が見え始め

「平気だった?」

と言いながら
ユウキはノンの手を離した。


きっと、先に到着していたみんなに見られるのがイヤだったんだろう。



「そろそろ別行動しようよ」

そう提案したのはアイ。

ノンとクミはアイの気持ちを察知してニヤけた。

それに気づいたアイは

「ケンとクミも2人でデートしたいでしょ」

そう言い訳をした。
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