水色の運命
結局と言うか
やっぱりと言うか


ノンはユウキと行動することになった。


2人は売店で飲み物を買い、店の前のイスに腰をかけた。


「つかれた?平気?」

拓人は爽やかな笑顔でノンの顔をのぞきこんだ。

その顔の近さにノンは
ドキッとして

「クミとアツシ何してるかな?」

と話をふった。


「アツシもまんざらでもないから付き合うかもね」


「そうなの!?
じゃあ今日カップル成立だね」


遊園地を出たら
このまま解散しよう。

アイに気をつかったノンはそんな事を考えた。



「ノンちゃんは彼氏と長いの?」


「一年くらい」

ユウキの質問は
ノンを困惑させた。


今は拓人の話なんかしたくなかった。

これが正直な気持ちだ。


「仲いいの?」

ユウキの質問は
まだ続く。


「普通。マンネリしてきたし」

ノンは
なるべく拓人と仲が良いという印象を与えたくなかった。


「もし大丈夫なら今度は2人で遊ばない?」


散々
彼氏の質問をした後に
そんな事を言われると
変な期待をしてしまう。

それでもノンは舞い上がり連絡先を教えた。
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