水色の運命
「うわ〜キレイ」

ノンの目に飛び込んできたのは夜の街の光。


赤や黄色。
青色に輝く夜の街を見ていると
何だか頭がボーっとしてくる。


「ここから見る夜景
すごくキレイなんだ」

ユウキはサイドブレーキを上げ
得意げに言った。


夜景は不思議なもので
ただの街の電気なのに
ロマンチックなムードを演出してくれる。


なぜか
無駄な言葉を発してはいけない気にさせる。


ノンがダマって光を見つめていると
ユウキがクチを開いた。


「彼氏いるのは分かってるけど…
ノンちゃんの事を好きになっちゃった」


驚いたノンは
光から目を離して
ユウキをみた。


驚いたがユウキの気持ちは薄々気づいていた。


真っ直ぐノンの瞳をみるユウキ。


ノンもユウキの瞳を見つめ返した。


でも最初に目をそらしたのは
ノンだった。
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