水色の運命
ユウキの告白から
一週間。

ノンは毎日悩んでいた。

ユウキを選ぶか。

拓人との平穏な生活を選ぶか。


あれからユウキは
何事もなかったかのようメールをしてくる。


拓人と会っている時も
ユウキの愛車と同じ車種を見ると運転手を確認してしまう。


ノンの頭の中は
ユウキの事でいっぱいになっていた。


「どうした?」

ユウキの事を考えていたノンは
拓人の声に驚いた。


「なに?」

拓人の話を聞いていなかったノンは
焦りをかくした。


「だから、この前友達がさー」

運転しながら拓人は楽しそうに喋るが
ノンはたいくつに感じていた。


ユウキの隣にいる時は
会話がなくても楽しい。

一つ一つの行動にドキドキして
トキメキを感じることができる。


でも拓人の隣は
ドキドキもトキメキもない。


そんな事を思うと
ノンの中で答えが出始めた。
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