水色の運命
自宅の前で車をおり

「ごめんね」

もう一度あやまった。


「今日はとりあえず帰るけど、またユックリ話し合おう」


拓人の中では
まだノンとは終わっていなかった。

別れを受け入れてもらえなかった。

今日で終わりにするつもりでいたノンにとって
予想していなかった
ハプニングだ。



拓人を見送り自宅に入る前に
電話をかけた。


2回コールで出たユウキに

「別れ話した。
でも別れてくれなかった」

それだけ告げた。


「そっか」

ユウキの返事は
意外とアッサリしたものだった。


ノンが言葉を発せずにいると
ユウキは優しい声で話し始めた。


「俺は一人でも平気だから。
ノンちゃんが彼氏と幸せにやってくれたら
俺はそれだけで幸せだし」

ユウキの言葉に
ノンは何も言えずにいた。
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