水色の運命
店員はケンが座ると同時に

「ご注文よろしいですか?」

とオーダーを取りに来てくれた。


ビールを2つ。
食べ物を少し頼み
店員は厨房へ向かった。

「今日はどうした?」

ビールで乾杯をしてから話しを切り出そうとしていたユウキ。

でもケンから話しを切り出されて
話しを始めなければいけなくなってしまった。


「あのさ…
ノンてどんな子?」

ユウキの質問に
ケンは目を見開いた。


そして鼻で笑うように

「今頃そんな質問?
お前の方がよく知ってるだろ?」

そう返されてしまった。


「まぁそうなんだけど…」

店員がビールを運んでくる姿が目に入り
そこで話をとめた。


「とりあえずお疲れさん」

ジョッキ同士がぶつかる音が響く。


本当はこの音を聞き
楽しく酒を飲みたい。


でも今日は
そんな雰囲気になりそうにない。
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