水色の運命
「ノンは自分に自信がないのかな?
愛されたい!
裏切らないで!ってオーラがものすごく出てる」

ケンに上手く説明できていない気がする。

それでも
ニュアンスで分かってもらえれば上出来。


ダマって一通り話を聞いたケン。


「本当は
ノンのクチから聞いた方がいいんだけど…」

ビールを一口飲んだ。


「何?何かあるの?」

絶対にその話を聞きたいユウキは
少し前のめりになった。

「聞いても知らないふりできるか?」

ケンに念を押され
ユウキは大きくうなづいた。


「じゃあ
もう一杯頼んでからな」

じらさせるのは好きじゃないが
ケンの機嫌を損ねるわけにはいかない。


ビールを注文してから
ケンがクチを開いた。
< 33 / 94 >

この作品をシェア

pagetop