水色の運命

ケンと別れ
ユウキは自宅への道を
一人で歩いていた。


夜の道を歩きながら
携帯電話をポケットから出し
発信ボタンを押す。


一回…
二回…
三回コールで

｢はい｣

と言う声が聞こえた。


｢ノン
バイト終わった？｣


｢終わったよ｣

いつもと変わらない
ノンの声。


｢お前の事は
オレが助けてやるから｣

ケンにくぎを差されているのに
酔ったいきおいで出てしまったセリフ。


｢何言ってるの？｣

ノンはどうゆう意味かサッパリわかっていない。

｢今から帰るから
もう切るよ｣

これ以上喋っていると
酔ったいきおいで何を言い出すかわからないユウキは
渋々電話を切った。


ケンから聞いた
ノンの家庭事情。


男としてオレはノンを助けてやる。


そうユウキは
一人誓った。