水色の運命
「お前って異常に束縛するよな?」

拓人のイライラは
頂点まできてしまった。

普段は温厚で、気も長いほうだと思う。


それでも
ノンの束縛にはイライラさせられていた。


許可をとる時には
いつも同じ会話を繰り返していた。

そのせいで拓人は、次にノンのクチから出るセリフを
予想できている。


「あたしの事
好きじゃないの?」

拓人の予想は的中。


いつもはココで

「好きだよ」

と言ってしまう。

でも今日は強気に出ようと拓人は決めていた。


「束縛する女はヤダ」

テレビからノンへと視線を向けた。


「えっ??」

予想外の答えにノンは
驚きを隠せずにいた。


ノンは自分のウデを
拓人のウデに絡みつけていたが
それを離した。


「どうゆう意味?」

今まで甘えた表情をしていたが
一瞬にしてそれが消えた。
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