水色の運命
まぁ放っておこう。

山田はそう思うことにした。

本名がバレたところで
問題はない。


〜♪♪♪♪〜


「はいはい」

無愛想に山田は電話に出た。

「なんやねん!
無愛想な奴やなぁ」

このクチの悪い悪友は
隆太だ。


「お前ヒマやろ?
夕方から飲もうや」


世の中には
しょうもない女が多い事に腹をたてていた山田は気晴らしに隆太と飲む約束をした。


夕方になり隆太は家まで迎えに来た。


助手席に乗り
ヒジを立てて窓の外をみる。

「お前最近
よく外の景色みてるな」

「まぁ色々あるんや」

そう言い
外の景色に目を向け続けた。
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