水色の運命
女の子が4人。

確かに長い髪に
露出の高い服装は
モデルのようだ。


でも山田には4人とも同じ顔にみえる。


同じような髪型。
同じようなメイク。
同じような服装。


キレイだが見分けがつかない。


「ベッピンやな。
誰か声かけてみろや」

隆太は退屈しのぎに
後輩をあおっている。


「俺行きます」

後輩の一人は
手をあげた。


何と声をかけたのか
ココからは聞こえなかったが
後輩は女の子を連れて
席に戻ってきた。


むさ苦しい男ばかりの席に華がおかれた。


キャピキャピした
女の声。


後輩たちは喜んでいる。

後輩の楽しそうな顔をみていると
こんなのもたまにはええかもな
と山田は思った。
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