水色の運命
「えーっ
水崎さんに会いたい。
10分だけでもムリですか?」


10分だけと言われれば断りにくい。

水崎は友達のところへ向かう前に
沙耶のいるカラオケに顔を出すことにした。


ちょうど通り道だし
まぁ仕方ない。



カラオケ店の駐車場に車をとめ
言われてた部屋をさがしドアを開いた。


「あっ!水崎さん」

いつもより甘えた声で
沙耶は水崎に近寄った。

「どーも」

沙耶の友達2人は
軽く頭を下げる。


「ホンマやってんな?」

「ちょっとビビるな」

友達同士でコソコソ話しをしているのが
水崎は気になった。


「まぁ気にせんといて下さい」

沙耶は
強引に水崎をイスに座らせる。

「オレ、タバコ一本吸うたら行くで」

水崎はタバコに火をつけた。
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