水色の運命
ウデについた高級時計に目をやり
タバコをもみ消した。


「ほんなら行くわ」

水崎は
軽く手をあげた。


「また電話しますね」

沙耶は手をふり
投げキッスをした。


たった10分だったが
水崎はドッと疲れた気になった。


沙耶のテンションの高さについていけない。


明るいと言うか…
脳天気と言うか…
軽いと言うか…


でも
まぁ悪い子ではないのかもしれない。

水崎はそんな事を考えながら
車を走らせ目的地に向かっていた。
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