水色の運命
プルルル
プルルル
プルルル


「はい」

「早よ出ろや!」

水崎は隆太に言った。


「なんやねん!
機嫌悪いんか?」

八つ当たりされた隆太の機嫌も
少し悪くなりかけた。


でも
水崎の機嫌が悪い理由を全て聞き

"八つ当たりくらい我慢してやろう"

と思った。


「オレな
最初に引っかかる事がある言うたやろ?」

機嫌の悪かった水崎も
隆太と話してるうちに
少しずつそれが晴れていた。


「普通な本気で好きだった奴の名前なんか忘れへんやろ?」

水崎の鋭い意見に
隆太も納得する。


「オレの名前を聞いて
あんなに考え込むのは
おかしいやろ?」

「そやなぁ」

水崎の意見は
もっともだ。
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