水色の運命
「今からどこ行くん?」


立ち止まった女の子の顔をよく見るが
正直、あの子かどうかはわからなかった。


それでも水崎は
この女の子をみて
ドキッとした。


ロリ系の顔に
強い眼差し。


何かは分からないが
自分の中で

"今までの女とは違う"

そう感じた。



前から
知っているような…


何となく2人でいる未来が見えたような…


クチでは説明できない
不思議な感覚だった。




ジーッと自分を見つめる男にノンは少しおびえていた。



「ねぇヒマ?」
「何歳?」
「名前は?」


ナンパに慣れていない
水崎には
スマートに女の子を誘うことはむずかしかった。

"頑張れ"
運転席のキミタカは
心の中で水崎を応援していた。
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