alter ego~君と僕~
「今日はどうしたの?」

「はい?」

「はるはる、何か有った時にしか、ウチに来ないじゃん?」

「はは…」

「すっかり、お見通しみたいだね」



うるさい。黙っててよ。



「まあ、とりあえず、はるはるのご注文をお届けしてから聞こうかな」

「あ…。マルゲリータ一つ、お願いします」



凜は眉を寄せた。



「それだけ?」

「え、はい…」

「はるはる高一でしょ?もっと食べなよ」

「じ、じゃあサラダを…」

「もー…。この、草食系めぇ」



凜は、しぶしぶといった感じで奥に下がった。


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