alter ego~君と僕~
翌朝。



私立 明凪学園高校。



あ。



「優姫っ。おはよー」



優姫は身を強ばらせた。



「…お、おはよ…」

「優姫ってさ、お化粧、上手いよね」

「…どうも」

「あの、お願いが有るんだけど…」



優姫は怪訝そうな顔をした。



「わたしに、お化粧の仕方を教えてほしいの」

「…は?」

「わたしに…」



優姫は手を振った。



「聞こえてるけど。急に何?」

「あ、いやさ、わたしも女の子なんだし、お化粧とか、してみたいなぁって。

…ダメかな?」



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