alter ego~君と僕~
「価値は存在するものではなく、見出すものさ」

「…なに、それ」

「ほう。ボクの話を聞く気になってくれたのか」

「凜さんが来るまでね」





「価値に限らず、あらゆるものは存在しない」

「え?」

「存在には、認識が不可欠だ」

「つまり?」

「マルゲリータとサラダが来たら、教えてあげるよ」





それから二分程で、凜が戻った。



「はい。マルゲリータとサラダ。で、今日はどうしたの?」


凜は遥日の向かいに座った。



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