alter ego~君と僕~
屋上の扉が開く。





統司が顔を出した。



「はるはる!」



「あ。統司くん。おはよー」



統司はずんずんと進む。





「中宮ぁぁぁあぁ!」





統司の体当たり。





優姫は後方に飛ばされた。





統司は、優姫に馬乗りになった。





「お前、お前、お前ぇ!」





統司は拳を振り上げた。





「統司くん!」





統司は拳を振り下ろした。





「ぐっ…」





呻いたのは、優姫でも、ましてや統司でもなかった。





「遥日っちゃん…!」

「遥日…」

「はるはる…!?」


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