alter ego~君と僕~
「そのコのこと、好きだった?」

「…いいえ」



凜は眉を寄せた。



「なんで、付き合ったの?」

「付き合ってって言われたからです」

「はるはるは、死ねって言われたら、死ぬの?」

「凜さん…?」

「凜さんの比喩は間違いではないよ」



そうかな。

話が飛躍してる気がするけど。



「要は『行動に伴うのが誰の意志か』って事さ」

「はるはる?」

「あ、すみません。ちょっと、考えてて」



凜は哀しげに微笑んだ。





「…マルゲリータ、冷めちゃうよ…」



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