alter ego~君と僕~
航くんは、今日から停学なんだなぁ。

まあ、会えないのは学校だけか。



「春日遥日さん?」



声に振り返ると、黒いロングストレートの女の子がいた。



「はい。わたしは遥日ですけど」

「私は同じ一年の高杉です。

…前学期は、いろいろと大変でしたね」

「はぁ…」



わたしに何か、用事かな?



「今何か、困っている事は無いかしら?」

「い、いえ…。もう、大丈夫です…」



高杉さんは、優しげに微笑んだ。



「そう。何か有ったら、放送部に来てね」

「はい…」



そう言って、高杉さんは去って行った。






そうだ。わたしはもう、大丈夫だ。





メイルは消えた。もういない。





でも、わたしと一緒にいる。





わたしは、ここにいる。





あなたは、そこにいますか?


< 150 / 150 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ホコリの受け皿

総文字数/3,886

その他21ページ

表紙を見る
君が見上げたあの空は

総文字数/28,546

恋愛(その他)132ページ

表紙を見る
みすみの花が開くとき

総文字数/97,476

恋愛(学園)307ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop