alter ego~君と僕~
完食。



「ごちそうさま」



食器を下げる。



「遥日。自分がまだ小さかった時の事を、どれくらい覚えている?」



いきなり、何?



「さっき言った、母親があんな態度をとる原因」



興味無いって。



「それと、ボクが生まれた原因」



優姫にふられたからじゃないの?



「それはきっかけだよ。原因ではない」


ふぅん。



「最後に、何故、遥日が女性でありながら『僕』などという男性の一人称を使うのか。その原因」



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