alter ego~君と僕~
理事長室。



遥日と統司はパイプ椅子に腰掛けた。


「さて。まず、村中統司君。事の始まりは、何だったのかな?」

「…オレと航は、学食に居ました。

食券を買って、並んでたら、アイツ…中宮優姫が寄って来ました」



…優姫…。


「中宮優姫は言いました」

「遥日!代われ!」



…メイル。黙って。



「遥日。これから話される事は、きっと、遥日を傷付ける!」



…だから、何?



「遥日を守る。代われ!」



メイルは、戦えって言ったじゃん。



「遥日。これは戦いではない!」



僕が決める。黙って。



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