alter ego~君と僕~
影が一つ。



「…遥日…さん…?」

「あ。お母さん。おかえりなさい」



温陽の荷物が落ちる。



「遥日さん…!」



抱き締められる。



「お、お母さん?」

「遥日さん、大丈夫…?怖かったでしょう…?」

「別に、大丈夫だよ」

「よく言うよな。ボクは覚えているぞ。ビビり遥日」



む。いきなりあんなんが居たら、フツウ、ビビるでしょ!



「へぇ。ボクは平気だが」



メイルはフツウじゃないんだよ。



「さっきも聞いたけど、フツウって何だ?」



…少なくとも、メイルは違うかな。


< 70 / 150 >

この作品をシェア

pagetop