alter ego~君と僕~
夕食。





春日家は、ほとんど和食だ。



食卓には父親は居ない。

遥日は『お父さんは出張中です』との説明を受けている。



まるで強盗未遂事件など無かったかの様な、平穏な食卓。





完食。





「遥日」



解ってるよ。



「お母さん」

「何ですか、遥日さん?」

「僕さ、小さかった時の事、全然覚えてないの」


温陽は身体を強ばらせた。



「でね…、僕がどんな子だったかとか、色々教えて欲しいんだ」

「…さて、遥日の母親はどう出るかな?」


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