alter ego~君と僕~
「では、どの時期についてお話ししましょうか?」

「遥日。君の転機は小学二年生の時に有った」

「…僕が、小二の頃の話を」



温陽は唇を噛んだ。



「…やはり、そこですか…」

「何が有ったの?」

「…端的に言えば、強姦事件と、傷害事件が起きました」

「なっ…」

「…そんなものは、本かドラマの中でしか起きないとお思いですか?」



頷く。



温陽は表情を雲らせた。



「残念ながら事実です。…そして、その強姦事件、被害者は貴方です。…遥日さん」


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