alter ego~君と僕~
今日はもう帰ろう。

なんか疲れた。





帰ったら、治療法を調べよう。

自分に別の人格が居るなんて、絶対に嫌だ。





帰路。

ケータイに着信。



…お母さんだ。

何だろう?


『今日は遅くなります。ご飯は外で食べて下さい』


…了解。

お母さん、いいかげん敬語使うの、止めてくれないかな…。



「おやおや。ご飯はどうするんだ?」

「…ちょっと、黙っててくれない?」

「おお。隣人に対して、なんて言い草だね」

「君ね…」



腹が鳴く。



あぁ。とりあえず、ご飯だ。


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