alter ego~君と僕~
理事長室前。



既に航と優姫はそこにいた。

優姫は鼻にサポータを当てている。



「優姫、大丈夫?」



優姫は目を合わせようとしない。



「…二週間で治るって」

「夏休みまでには治るんだね!」

「うん、まあ…」

「よかったぁ…」



航は舌打ちした。



「航くん?」

「…はるはるが心配することねぇよ」

「…なんで?」

「なんでって、ソイツ、中宮だぜ?」

「答になってないよ」

「…はるはるさ…」

「春日遥日、中宮優姫、及び七海航。入りなさい」



三人は理事長室に入った。


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